誰しもが働きやすい環境にするために。 富山社長×中村真紀さん対談
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誰しもが働きやすい環境にするために。 富山社長×中村真紀さん対談

みなさんこんにちは。サツドラHD公式note編集部です。

先日8月11日に行われた株主総会にて、社外取締役として中村真紀さんが就任されました。

今回は当社のWeb社内報「TUNAGU.com」で社内向けに動画で配信した、
富山社長と中村真紀さんとの対談記事の内容をnoteでお届けします!

中村真紀さん経歴

中村さん

株式会社まんま 代表取締役
サツドラホールディングス社外取締役
中村 真紀(なかむら まき)
大学卒業後、スーパーマーケットの(株)西友に入社。
その後、カルフールジャパン(フランスのスーパー)に転職。
西友のウォルマート傘下入りをきっかけに、再び西友に戻り日用品部門の責任者を務め、その後同社子会社(惣菜部門)の社長やサプライチェーン会社の社長を経験。
2020年に福岡県糸島市に移住して独立。地域活性化やコーチング等を行っている。

社外取締役に就任された経緯

富山:
中村さん、この度は社外取締役に就任していただき、誠にありがとうございます!
中村さんは長年にわたり小売業やグローバル企業の役員および責任者として従事し、企業経営に関する幅広い見識と経験があり、さらには女性の育成サポートやまちづくりなどの地域活性化も行い、様々な実績を残されていますよね。
現在は福岡県の糸島市を拠点にして活動をされていらっしゃるんですね。

中村:
ご紹介いただきありがとうございます。
そうなんです、ずっと東京を拠点にしていたのですが、このコロナの状況や、自分自身のライフステージなどを考え、コンクリートジャングルに住むのが体質に合わないなと感じ、昨年から福岡県の糸島市に拠点をうつしました。

糸島

福岡県糸島市

糸島市は海と山など風光明媚で、野菜や地魚が美味しい、とても素敵な土地なんですよ。
現在は独立して糸島市に移住し、糸島市の地域活性化やコーチングの仕事などを行っています。

私は東京以外の場所が元気になることが日本には必要だと思っており、サツドラグループの「地域をつなぎ、日本を未来へ。」というコンセプトに共感し、社外取締役に就任させていただきました。これからよろしくお願い致します。

富山:
こちらこそ、よろしくお願い致します。
新しい社外取締役をお迎えするにあたり、ダイバーシティの観点も含めて女性の方にお願いしたいな、と思っていたのですが、中村さんに初めてZoomでお会いした際に、瞬間的に「中村さんにお願いしたい」と感じました。
小売やチェーンストアを経験し、ウォルマート時代では海外経験、その後は経営者としてもご活躍をされていらっしゃいます。
そして「地域」という観点で活動をされている部分も含め、当社が目指しているところがこんなに合致している人はなかなかいらっしゃらないのではないかと感じています。

さらに、実際にお会いしてみると共通の知り合いも多く、驚きました!

中村:
そうですね!今回就任報告をFacebookなどでした際に「私もサツドラグループと関わっているよ」という方が多く、個別のメッセージをたくさんいただいて、九州と北海道で遠く離れているのにすごいネットワークだなと感じました。

富山:
中村さんのFacebookのコメント欄で一緒にご挨拶したりしていましたね(笑)

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中村さんがダイバーシティの取組みで感じたこと

富山:
ウォルマート傘下の西友時代はアメリカの方で、ダイバーシティのプロジェクトに参加されていたとか。


中村:
はい、グローバルのCEO直轄で女性活躍・活性化についての委員会が創立されたときのメンバーに選ばれて活動していました。メンバーが12名ほどいて、他のメンバーは本社のSVP(上席副社長、専務・常務の訳)がほとんどだったのですが、ありがたいことにその中にメンバーとして加わって、ウォルマートの女性活性化をどうしていくか、という内容の会議を毎月行っていました。

富山:
全世界の社員の中からで選ばれた12名の中で中村さんが選ばれたのはとてもすごいことですよね。

中村:
たまたまアジアで、日本で、女性だったということもあったのではないかな、と思うのですが、とても良い経験をさせていただきました。
会議は対面やビデオ会議で行っていたのですが、ビデオ会議の際は時差があるので、会社に泊まって夜中の0時から会議に参加する、ということもありましたよ(笑)

富山:
当社もダイバーシティを経営戦略に入れて、今期は社内に「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)委員会」を設置し、多様性のある組織づくりに向けた活動を行っています。

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中期経営計画説明資料より抜粋

中村さんにはダイバーシティの部分でも大きく関わっていただきたいと思っているのですが、中村さんが過去に取組まれていた事例を1つ教えていただけますか?

中村:
そうですね、まず失敗してしまった事例からお話しますね。
女性活躍を考えた時に、小売業なので「女性店長を増やしたい」という思いがありました。
ただ、単に「女性の店長を増やさなければ」という理由で本社のIT部門の女性をいきなり店長にしたり、ただ公募して女性店長を増やしたりと、店舗業務の経験が無かったり、経験が浅い女性を店長にしてしまったんです。
店舗業務を知らないスタッフが店長になったため、なかなか上手くはいきませんでした。

なので「女性店長を育てる研修を1~2年単位で選抜制で行うこと」と、トップと女性だけの問題にせず、「店舗運営に関わるシニアリーダーがコミットして女性店長の育成をサポートしていくこと」の2つの仕組みを作りました。

女性活躍については、派遣された女性が所属している店舗や部門の上司を含めて皆でコミットして「みんなでやっていくよ!」という体制を作りました。
そうすることで、良い女性店長が複数排出されるような事例がありましたね。

カナダなどは店長のうちの半数は女性なんですよね。
店長業務は女性でもできるんだよということが証明されているなと思います。
ただ、その状況を作るためには女性が店長で働くことができるように勤務時間の問題や子育て等ライフステージの状況を考慮しながら、今までの考え方を変えていかなければならない。

もっと言えば「女性が働きやすくなる環境=女性だけが働きやすい環境」ではなく、実は「男性も働きやすい職場環境」になるんです。
男性でも子育て中の方は子どもの運動会に参加したりしたいですよね。
つまり「みんなが働きやすくなる」という環境を作っていくことが大切なんです。
男性だと「男だから仕事を優先させなきゃ」と無意識に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、男性にとっても家庭は大切なものですよね。

なので全員が働きやすい環境にしていくという認識への変革はとても重要だったなと思います。

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富山:
今の時代だと「女性活躍」についての理解が高まっていると思うのですが、当時は世の中的にも理解を得ることが難しかったのではないでしょうか。

中村:
世の中的にも女性活躍への理解が得られにくい時代でしたし、当時の西友には「店長=どんなときも欠かさず店舗のことを忘れるな!」という風潮がありました。西友の店舗が24時間365日営業のため、店長も責任感から休日出勤したりと休まる暇がありませんでした。
その風潮の中を生きてきた従業員からは意識改革への抵抗がありましたし、時間もかかりましたね。

富山:
意識改革を行うための教育の仕組みづくり、プログラムづくりなども行ったのでしょうか。

中村:
そうですね。教育体制づくりと、「うちの会社はこういう方針でやっていくよ」というトップのコミットメントを継続して言い続ける、行動し続けるようにしました。

リーダー層だけに伝えるのではなく、現場の人にも届くようにトップのコミットメントを発信し続けつつ、併せて実務的な教育を行いながら、教育を受けた彼女たちがリーダーとして、実務者としてスキルを有していることを周囲が理解する状態を作り、両方の観点で取組みましたね。

富山:
当時だとウォルマート自体もダイバーシティは進んでいなかったのでしょうか?

中村:
そうですね、今ではウォルマートはD&Iをとても大切にしていますが、当時は男性・女性の性別だけでなく、人種も様々な方がいて、人種や価値観の偏りが出ている状況でした。
なので世の中の多様性について受入れ、転換していこうと活動していました。

富山:
そうだったんですね。そのような過程も踏まえて、中村さんの知見を当社でも活かしていただけたらと思います。
その後中村さんは事業の責任者から経営者という立場になられましたが、どのように感じられていたのでしょうか。

中村:
経営者としては同社子会社の総菜事業の社長をやらせていただきましたが、セントラルキッチン(複数のレストランや学校などの常に大量の料理を提供する必要のある外食産業や施設の調理を一手に引き受けることで規模のメリットを追及する施設のこと)を含めると7000~8000人以上の従業員が在籍し入替わりも激しく、その中には外国人スタッフの方もいましたね。ここでは「色々な意味での多様性が重要だ」ということが実感できました。

何千人もの従業員の方が少しでも気持ちよく働けたり、やりがいを持って働くことができるようにして、スキルを持って頑張った人がちゃんと輝くことができる機会を得られることはすごく大切なことだと思います。

その後のサプライチェーン(製品の原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売までの全体の一連の流れのこと)の会社は新しくできた会社だったため、みんな他企業を経験した中途の方が集まっていました。
ウォルマートと一緒になったとはいえ、西友は新卒で入って会社の文化が確立されていましたが、みんな中途だと企業の文化や価値観がバラバラだなーと感じ、確立したものがない状態から文化を作り出す大変さや大切さを学びました。

富山:
その「価値観」もダイバーシティの要素の1つですよね。

中村:
本当にそうなんです。性別などはわかりやすいのですが、見えない部分の価値観育ち出身企業の違いによってみんな様々な考えを持っているので何か1つに対しても「前の会社では…」という考えがそれぞれ持っている。1つのものに皆で合意してやっていくことも多様性の1つだなと思います。

糸島市で中村さんが感じたこと

富山:
中村さんが糸島に住んでいらっしゃるとお聞きして驚きました。
元々は糸島に通われていたとお聞きしましたが、なぜ移住に至ったのでしょうか。

中村:
糸島には5年ほど前から毎月通っていました。これも多様性の1つだと思うのですが、
東京で大きな会社に勤めていると世の中皆が自分と同じような生活・仕事をしていると感じ視野が狭くなってしまうんです。
北海道では体感しやすいと思うのですが、世の中には当然会社でお仕事されている人だけでなく、農業をやられている人や畜産業の人、漁業の人、または介護職をされている人などいろんな仕事をしている人がいて世の中が回っていることが、当たり前のことなのですがその人たちの姿が見えないからわからなくなってしまうんです。

糸島に通うようになって、素晴らしい自然と、様々な人たちと出会うことで、キレイな自然があるから美味しいものが食べられる、快適に過ごせている、その環境を守っている人たちがいるから世の中が回っている、ということを実感できました。

富山:
そうですね、東京にいるとそこにいる世界が全て、という気になってしまいますよね。

中村:
デスクに座ってパソコン作業をしていると特にそう感じてしまいますよね。
小売や物流はリアル店舗などの現場があるので良いのですが、それもない会社もありますよね。

富山:
僕ら小売業はお客さまの顔や暮らしが見える。当たり前のように感じますが、とても価値のあることですよね。
中村さんのFacebookを拝見したのですが、糸島でやっているプロジェクトがあるそうですね。

中村:
そうなんです。商店街に顔の見える本屋さんを作りたいという想いから、「糸島の顔が見える本屋さん」、通称”糸かお”というプロジェクトを行っています。

シャッター街の洋装店だった場所をお借りして、本棚の棚1つを貸し、様々なオーナーを集めた本屋をやろうとしていて、現在80棚用意したうち71名のオーナーさんが集まってくれています。(8月31日対談撮影日時点)
本屋でもあるけど、コミュニティでもある、そのような空間を作りたいなと思っています。

富山:
とても素敵な取組みですよね。僕もオーナーになりました!

中村:
ありがとうございます!すごく嬉しかったです!

富山:
本屋って全国で数が減ってきていて、実は北海道は全国一本屋の数減ってきているんですよ。
北海道は人口減が激しい地域なので、街に本屋さんを残すのはとても大切なことだなと中村さんの取組みで改めて感じました。

中村:
オンラインでも当然本は買えるのですが、それだと自分の買いたい本や自分が知っている本にしか出会えないんですよね。
本屋さんって出会いの楽しさがあると思うんです。買うつもりが無くても見ていたら買いたくなったとか。
今回既に棚に本が並び始めているんですけど、一人ひとりの個性が出ていて非常に面白いんです。そのような楽しみを、地域の皆さんにも伝えたいなと思っています。

中村さんから見たサツドラの印象

富山:
中村さんが経験されている小売、グローバル、ダイバーシティ、地域活性化はまさに当社が進めていきたいことです。これから一緒に取組んでいくことがとても楽しみです!
本日初めて本社に来られて、本社と店舗を見ていただきましたが、外から見てのサツドラの印象はいかがですか?

中村:
今回社外取締役に就任する前から富山社長やサツドラグループの方針は存じ上げており、同じ小売業経験者としてすごいな、かっこいいな、と思っていましたが、今回本社のオフィスと店舗を見て本当に素敵だなと感じました。
あと従業員の皆さんの笑顔や姿から、エネルギーを感じます!

オフィスも店舗も商品もデザインにこだわっていて、
PB商品もカラフルで、棚で存在感があるようにプレゼンテーションされていますよね。

▼オフィスに関しての記事はこちら

物販だけでなく、AIやマーケティング、デジタルサイネージなど時代や世の中に求められているものをちゃんと見極めて、先行して実行されているなと思います。
世の中でやったほうが良いことというのはたくさんありますが、実際に実行するのは大変なことだと思います。店舗、オフィス、商品1つ1つに「これも既にやっているんだ、これも、これも…」と感じ、すごいなと感心しています。

私も社外取締役として関わる以上、「これ私は賛成できない」という会社はいやだな、と思っていました。サツドラはそうじゃないだろうなとは思っていたのですが、私が思っていた以上にスゴイな、関わらせてもらえることになって良かったな、と思っています。

富山:
ありがとうございます。
でも、今は良い印象を持ってもらっていますが、当然わが社にも課題はたくさんあります。
それこそダイバーシティもですが、今後も中村さんには助言をいただきながら進めていきたいなと思います。
中村さんありがとうございました!

中村:
こちらこそありがとうございました!これからよろしくお願い致します。

③加工_対談風景2

誰しもが働きやすい環境を目指して

当社は新中期経営計画で「地域の生活総合グループへの進化」をテーマに、「店舗の生活総合化戦略」「地域プラットフォーム戦略」「コラボレーション戦略」の3つの成長戦略と、その成長戦略を機能させ、グループの企業価値向上に向けた組織基盤を構築するための組織戦略として「多様性のある組織づくり」を掲げています。

成長戦略

多様な人材が集まり、相互に機能している状態(ダイバーシティ&インクルージョン)を目指して、取り組んで参ります。

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最後までお読みいただきありがとうございました!

▼中村真紀さんのnoteもぜひご覧ください!


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「地域をつなぎ、日本を未来へ。」をコンセプトに掲げるサツドラホールディングス株式会社の公式note。日々取り組んでいることや想い、将来のビジョンなどサツドラグループのヒト・モノ・コトに込められた想いを、サツドラグループで働く皆で発信しています。